大陸製玩具銃に見る現状〜衰退する電動、回帰するガス〜

むかぁし昔はエアコッキング、それと実包を模したケースにBB弾*1を使用するというある意味リアルではあったが、速射が効かない→ショットガンのようなポンプアクション化。ケースの回収等が面倒→ケースレス(カートレス)化していく。
その後、人力によるエアコッキングというソースをガス*2に置き換えたガスガンが登場する。ただし当時のガスガンは構造的にコストパフォーマンスが悪かったので、実際にゲームで使うのに重く大きなエアタンクを背負い戦場に赴く戦士の姿も見受けられた。
そして綺羅星の如く登場するのが東京マルイの電動(エア)ガン*3。エアタンクを高圧にし威力及び射程距離を稼ぐという方法も、規制と電動ガンの性能により駆逐されていく。
しかし「もしかして東京マルイの独り勝ち!?」という状況も限りを知らない人の欲の前には翳りを見せはじめる。電動ガンの利点、ソレは四季を問わず得られる安定したパワーソース(エア)の供給であり、充電されたバッテリーがありさえすれば無尽蔵に撃ちまくれるという所*4、またモーターの駆動音等を突き詰めていけば“ほぼ”無音で射撃出来るという所ではあるが、そこが今度は逆にネックになってくるのである。
「お前に足りない物、それは!情熱、思想、理念、頭脳、気品、優雅さ、勤勉さ!そして何よりもー!リアルさが足りない!!」
と、言ったかどうかは知らないが、実銃を撃つ際*5には火薬を爆発させ、そのエネルギーで金属製の弾頭を撃ち出す。ただし爆発で得られるエネルギーを効率的に変換する手段がないため、その差分は反動であったり音に変換される。その“差分”が電動ガンには圧倒的に足りないのである。そこで東京マルイは一種の電動ガンの退化である、音と反動を実際に内部パーツの可動により再現したのである…が、電動ガンの「トリガーをひく=電気のスイッチを入れる」というタイムラグが発生してしまい、人によってはそれが興を削ぐのである(と、思う)。
そこでまたガス*6というソースに注目し、先ほどの“差分”を発生させるガスガンを登場させた*7のがWAでありKSCである。以前のものと比べ構造的にも効率的にも進化したガスガンは、ライフルタイプのものであればガスガンの天敵である低気温に対抗し得る(らしい)。
そういう流行廃りを、日本のメーカーのものをパクりリスペクトした大陸系の玩具銃に見ることが出来るのではないだろうか?…などというしちめんどくさい論を『ラムさんfigma化』に感化され、メガネふうに語ってみたりしちゃったりなんかしたりしてぇ。

*1:それ以前はつづみ弾

*2:当時は環境破壊云々にずぼらなためフロン12、最近はHFC-134a

*3:ガス+電動という特殊な例も見られたが

*4:もうひとつの消費材であるBB弾に関しては割愛

*5:実銃を撃ったことはないので想像

*6:電動ガン全盛の折も、ハンドガン等電動化に向かないものはガスソースだった

*7:作り続けていたと言う方が正しいかも