空の境界

…そろそろ行くわ。ねえ、黒桐くん。あなたはほんとうに何も望まなかった。
白純里緒と対峙した時も、死と隣り合わせだったのに中立を選んだ。
わたしには、それが不思議で仕方なかったの。
あなたは今日よりもっと楽しい明日が欲しくないの?

…ああ、今だって楽しいからね。それで十分だって、思えるんだ