2008-01-30 空の境界 小説 下巻読了。 ……たとえ手に入らないものでも、どんなに痛くて苦しいものでも。ユメというものは、それだけで大切な、生きていく目的なんだから。 −だから、消せない。 「そろそろ行くわ。ねえ、黒桐くん。あなたはほんとうに何も望まなかった。白純里緒と対峙した時も、死と隣り合わせだったのに中立を選んだ。わたしには、それが不思議で仕方がなかったの。あなたは今日よりもっと楽しい明日がほしくないの?」 「……ああ、今だって楽しいからね。それで十分だって、思えるんだ」